トリゴネリンとコーヒー

トリゴネリン コーヒーの効果作用

トリゴネリンとは

トリゴネリン(wikipediaより)
多くの植物に含まれるピリジン環を持つアルカロイドの一種。トリゴネリンは熱により分解し、ニコチン酸に変化する。コーヒーの生豆に最も多く含まれる。脳の老化やアルツハイマー型認知症を予防する効果があるという研究成果が出ている。

コーヒーの生豆に多く含まれているが、焙煎すると失われてしまいます。生豆と焙煎豆で含有量を比較すると、半分以下になってしまうようです。焙煎度が高い程失われていくので、浅煎りよりも深煎りの方が少なくなります。しかし、量は減っても脳の活性化などの影響は期待できますね。

正確には減るというか、分解されて別の物質になるようです。

トリゴネリンは焙煎するとニコチン酸に変化

トリゴネンは熱を加えると分解されて「ニコチン酸」に変化します。

ニコチン酸とは(wikipediaより)
3つの異性体が存在するピリジンカルボン酸に属する有機化合物である。ニコチン酸アミドとともにナイアシンとも呼ばれ、ビタミンB3でもある。

何を言っているのかよく分かりませんね(苦笑)。別名でナイアシンとも呼ばれています。ナイアシンは割とよく聞く言葉かもしれません。スキンケアの成分として配合されたり、滋養強壮、栄養ドリンク剤にも配合されているそうです。

効果としては…

  • 血液中のコレステロールや中性脂肪を減らし血液をサラサラにする
  • 毛細血管を広げる
  • 動脈硬化を防ぐ
  • 糖尿病や高血圧など生活習慣病を予防できる
  • 糖質、脂質、たんぱく質を代謝してエネルギーを産生するサポートをする
  • 肌荒れ改善、美白効果

コーヒーは昔、薬として飲まれていたと言われていますが、その理由が分かりますね。

トリゴネリンはNMPにも変化

トリゴネリンは熱が加わると、ニコチン酸の他にNMP(N-メチルピリジニウムイオン)にも分解されます。

NMPとは(wikipediaより)
ラクタム構造を含む 5員環の構造を持つ有機化合物で、極性溶媒のひとつである。

はい、意味が分かりません(笑)。

分かりやすく紹介しますと、副交感神経を刺激することで、リラックス効果が期待できる成分です。また大腸の働きをよくしたり、血圧を下げるなどの作用もあるそうです。さらに、抗酸化力が強く、ガン予防にも作用があるともされています。

焙煎度による変化

「トリゴネリン」を焙煎すると、その熱によって「ニコチン酸」と「NMP」に分解されるということが分かりました。

つまり、浅煎りの段階では「トリゴネリン」が多く抽出されますが、焙煎度を高くして深煎りにすると「トリゴネリン」は減少し、その代り「ニコチン酸」と「NMP」が増えることになります。

浅煎り=トリゴネリン多く、ニコチン酸・NMP少ない

深煎り=トリゴネリン少なく、ニコチン酸・NMP多い

と、まとめることができます。

 

コーヒー豆の成分としてはカフェインが圧倒的に有名ですが、カフェインの他にもポリフェノール(クロロゲン酸)であったり、今回紹介したトリゴネリンも含まれています。

  1. カフェイン
  2. ポリフェノール(クロロゲン酸)
  3. トリゴネリン

この3つの成分がコーヒーの効果として私たちにいい影響を与えてくれているんですね。

世界の研究所でそれらの成分についてはどんどん研究がされているようです。新しい情報が入手できたら、このブログで紹介していきたいと思います。

もちろんコーヒーは体に良い!からと言って、飲み過ぎには注意が必要です。逆に健康を害することになります。適量でコーヒーを楽しみましょう!