飲む度に味違う!?
私が自分でブレンドコーヒーを作って飲んでいた頃、その事に気づきました。
当初は、プレミックスと呼ばれる焙煎前に豆を混ぜて、ブレンドコーヒーを作っていました。
1日に2杯から3杯飲んでいました。
何も考えずに飲むのではなく、美味しさの追求として、挽き方や焙煎度合いを変えてみたり、いろいろなお菓子と合わせて飲んだり、湯温を変えてみたりしていました。
そんな風に毎回違う飲み方を研究していたからか、あることに気付きませんでした。
それは…
ある時、全く同じ方法で淹れた2杯のコーヒー。その2つに味の違いがあることを発見したのです!
一つは苦みが強め。一つは酸味が強め。なぜ同じブレンドコーヒーなのに味わいが変わったのか?
それはブレンド方法に原因がありました。
ブレンドコーヒーは味がバラバラ!?
例えば100gを3種類の豆でブレンドした場合
A豆50g B豆30g C豆20g =100gのブレンドコーヒー
一杯分のコーヒーを飲むときに、そこから10g取り出します。
そこで味の違いが生じていました!
なぜなら、10gの中に含まれている豆の種類の比率は毎回バラバラだからです。
3種類の豆が完璧に5:3:2になる可能性は極めて低くなります。
つまりブレンドの比率が一定でないため、コーヒーの味が変わってしまったことに気付きました。
プレミックスやアフターミックスのように、焙煎前後に豆をブレンドするのが通常の方法ですが、その場合、1杯分ずつ飲む度にブレンドの比率が変わり、毎回味が微妙に変わっているわけです。
どうすればブレンド比率を一定にできるのか?
そこで考えたのが、一杯分ずつ、豆の量を計りブレンドすることです。
これ、非常に面倒くさいです。
が、それでも美味しいコーヒーを飲みたいという欲望が勝ったので、私は今でも一杯分ずつ量ってブレンドしています。
そして、そのコーヒーをあらたな日、あらたな珈琲で販売しています。