コーヒーを飲むとトイレが近くなる
コーヒーをよく飲む方ならすでに分かっていると思いますが、コーヒーを飲んだ後はトイレに行きたくなります。
これはコーヒーによって引き起こされる「利尿作用」が原因です。正確にはコーヒーに含まれているカフェインにより、腎臓の血管が拡張することで、血液のろ過量が増えることで、排出される尿の量や回数も増えるという仕組みです。
同様にカフェインが含まれる玉露や緑茶や紅茶も利尿作用があります。
では、利尿作用によってトイレが近くなることでのメリットとデメリットを紹介します。
利尿作用のメリット
- 老廃物の排泄量が増える
尿の量や回数が増えるということは、その分体の中の老廃物が排泄される可能性も高まります。老廃物が排出される量が増えれば、健康にも美容にいい影響を与えます。 - むくみ解消が期待できる
むくみとは体内に余分な水分が溜まっているときに起こることです。利尿作用によってそれらの水分も一緒に排出されることで、むくみ解消につながると期待されています。
利尿作用のデメリット
- トイレの回数が多くなる
渋滞中、映画鑑賞中、スポーツ観戦中、コンサート中、資格試験中、大事な会議中、睡眠中などなど、トイレ回数が増えると困りますよね。 - 脱水症状になる可能性がある
トイレに行く回数と量が増えることで、体内の水分も排出されていることになります。つまり、コーヒーを飲んだからといって、水分は摂らなくていいと考えていると、脱水症状になるリスクが高まります。
仕事中におけるメリット・デメリット
仕事の場面により、メリットやデメリットが異なります。例えば、製品生産工場などのラインに入って仕事をしている場合は、トイレに行くとなると自分が抜けることになるので、代わりの人がいない場合は、最悪ラインがストップしてしまうこともあります。
他にも商談中やプレゼン中、打ち合わせ中などにトイレに行くのも、進行を中断することになるのでデメリットとなります。
仕事中においては一見デメリットが多そうに感じますが、デスクワーク中心の仕事をしている人にとってはメリットになります。
デスクワークで仕事をしていると、立ち上がることが少なく、歩くことも極端に減ります。ずっと座りっぱなしで仕事をしていては体にも良くありません。
しかし、コーヒーの利尿作用によって、トイレに行く回数が増えれば、意識しなくても自然と立ち上がって歩くことができます。軽いリフレッシュにもなるでしょう。
会議やミーティング、往訪中や来客中にコーヒーが出ることがあると思います。もちろん飲んでも良いのですが、その場合、利尿作用の悪影響を防止する方法があります。
会議などが長時間に渡る場合は、途中で休憩もあると思います。その時、必ずトイレに行く。これ、とても効果的な方法です。たとえ休憩になったタイミングで尿意を感じなくても、利尿作用のことを考えてトイレに行っておくことを強くオススメします。
利尿作用はコントロールできない生理的な現象なので、突然トイレに行きたくなります。休憩時間をとったのにもかかわらず、休憩時間以外でトイレに行くのは失礼になる場合がありますよね。
利尿作用と上手く付き合おう
コーヒーには利尿作用があるということをまず覚えてもらい、メリットとデメリットを理解しながら、上手く付き合っていくようにしましょう。
コーヒーをビジネスツールとして活用する場合でも、プライベートでのんびりと飲む場合でも、関係なく利尿作用は発生します。
飲む前に、ちょっと先のことを考えて「トイレ近くなっても大丈夫かな?」と一瞬思い出すだけでも、利尿作用のデメリット予防になります。
そして重要なのが…
コーヒーで水分補給はできない
コーヒーは水分補給のために飲むものではないと覚えておいてください。
利尿作用により水分の排出量が増えれば、体内の水分は減ります。水分補給とは真逆の役割ですよね。よって、コーヒーを飲んだ時には、水での水分補給は怠らないように心がけることが大切です。
利尿効果と上手く付き合って、コーヒーを楽しみましょう!それではよい珈琲ブレイクを!