中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもある。運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンを総称してモノアミン神経伝達物質と呼ぶ。
分かりやすくいうとやる気やモチベーションの源となる物質です。ドーパミンについて詳しくみてみましょう。
ドーパミンの効果
まず、ドーパミンの効果ですが、下記のような影響を与えるとされています。
- やる気・モチベーションが高まる
- 学習能力・記憶力を高める
- 集中力を高める
- 運動機能を高める
- 快感や多幸感を得る
ドーパミンが増えることで、嬉しいことこの上ない効果ですね。しかし、危険があることも知っておかなければなりません。
ドーパミンの過剰分泌と依存
最も分かりやすい例で言うと「ギャンブル依存」がドーパミンの過剰分泌によって引き起こされる副作用です。
たとえば、パチンコなどで大当たりをしたときなどは大量のドーパミンが分泌されます。その時得た快楽をもう一度味わいたいと強く執着し、止めるにやめられなくなってしまいます。これが依存症となってしまう原因でもあります。
ギャンブルの他にも、薬物依存、アルコール依存、恋愛依存、ゲーム依存、最近ではスマホ依存まで出てきています。
依存症を予防するには
依存症にならないためには、上限を決めてそれを守ることです。たとえば、ゲーム依存であれば、ゲームをするのは1日1時間までと決めて、1時間経ったらすぐに止めることです。アルコール依存であれば、健康的に飲める適量を把握して、それを守ることです。
ドーパミンを増やす方法
依存に気をつけて、ドーパミンを増やすことができれば、日々の生活が積極的で前向きなものとなります。
ドーパミンを増やすには下記のような方法があります。
- スポーツや運動をする
- 初めてのチャレンジをする
- 趣味・好きなことに没頭する
- 食べ物・サプリメントからドーパミンを作る
- コーヒーを飲む
スポーツや運動をする
スポーツや運動など体を動かすことでドーパミンの分泌を促すことができます。ドーパミンの分泌が非常に分かりやすく感じられるのが、持久走などで、苦しさを超えた時に訪れる、疲れがなくなり体が軽くなり頭がすっきりしたような感覚。俗に言うランナーズハイの時です。ランナーズハイでは、ドーパミンが分泌され続けている状態になっています。
初めてのことにチャレンジする
初めて何かに挑戦する時って、ワクワクドキドキしますよね。そんな時ドーパミンは増えやすくなっています。
初めてのお店に入ってみる、初めてのルートを使って歩いてみる、初めてのアクティビティにチャレンジしてみるなど、新しい体験をする機会を増やすと良いでしょう。
趣味・好きなことに没頭する
ゲームが好きな人は、ゲームをするとドーパミンが増えます。ドライブが趣味の人は、ドライブをしながら好きな音楽を聴いているとドーパミンが増えます。趣味を持つことも、積極的で前向きな人生を送る上では重要なことだと言えますね。
食べ物・サプリメントからドーパミンを作る
ドーパミンの原料となる食べ物を摂取します。チロシンと呼ばれる成分がドーパミンの原料として役立ちます。
りんご、バナナ、アボガド、アーモンド、チョコレート、大豆、あずき、しいたけ、豚肉、鶏肉、マグロ、カツオ、チーズ、ヨーグルトなど
また手軽にチロシンを摂るには、サプリメントを飲むというった方法もあります。
コーヒーを飲む
コーヒーに含まれるカフェインが、ドーパミンを増やす作用があります。
仕事とドーパミン
ドーパミンが増えることで仕事にも良い影響をもたらします。
集中力を高め、やる気やモチベーションが高まれば、仕事の質も高まり、その結果、業務効率化や生産性向上につながります。
では、仕事中にはどうやってドーパミンを増やしたら良いのか?
さすがに趣味に没頭したり、スポーツするわけにはいきませんよね。
そこでピッタリなのが「コーヒー」です。カフェインの作用でドーパミンを増やします。
すでに仕事中にコーヒーを飲んでいる人も多いと思います。コーヒーを飲むことでリラックスできたり、眠気が和らいで頭がすっきりして仕事に取り組みやすくなる。という人も多いでしょう。
しかし中には「ドーパミンが増えている感じがしないよ?」という人もいます、
もし、そうならば「コーヒーによる効果をしっかりと認識」してみてください。
何も考えずにコーヒーを飲むのではなく「コーヒーを飲むことでドーパミンが増えて、集中して仕事に取り組むことができるぞ!」と認識しながら飲んで、仕事に取り組んでみてください。
たったそれだけで、いつもと違うコーヒーの効果を実感できると思います。
ぜひ、一度お試しあれ!