モーニングコーヒーは飲んではいけない!?

モーニングコーヒー コーヒーの効果作用

モーニングコーヒーとは

モーニングコーヒーはその名の通り、朝飲むコーヒーです。いつまでに飲むのがモーニングコーヒーなのか明確な定義はありませんが、午前10時前までがモーニングコーヒーでしょうか?それ以降だとモーニングではないですよね(苦笑)。

あなたは朝起きてコーヒーを飲みますか?朝起きたばかりは、眠くてたまらない。そんな眠気を覚ます目的で飲む人も多いのではないでしょうか?

しかし、このモーニングコーヒーは飲み方・飲むタイミングに気をつけなければなりません。そうでないと体に悪影響を及ぼしかねません。さらにコーヒーの効果も効かなくなってしまう恐れがあります。

 

注意!モーニングコーヒーの飲み方

モーニングコーヒーを飲む際に注意しなければならないことがあります。これを知らずに朝コーヒーを飲んでしまうと2つの悪影響をきたす可能性があります。

  1. 胃にダメージを与える
  2. 覚醒効果が得られなくなってしまう

飲み方と飲むタイミングを間違えると、この2つ影響を受けてしまうことになります。それぞれ詳しくみてみましょう。

1.胃にダメージを与える

コーヒーに含まれるカフェインという成分は、胃酸の分泌を促す効果があります。胃酸は食べ物の消化に役に立ちますが、もし胃の中に食べ物がなかったらどうなるでしょうか?

朝起きた時は、食べ物は消化されてほとんど何も残っていない状態です。そんな時に、眠気覚ましにコーヒーを一杯。と思ってモーニングコーヒーを飲む。すると、胃酸が分泌されるわけですが、食べ物がないため過剰分泌となり、胃が荒れてしまいます。

毎日毎日繰り返していたら、胃に大きなダメージを与える危険性がありますよね。よって、起きた直後に何も食べていない状態でコーヒーを飲むのは控えた方が良いでしょう。

2.覚醒作用が得られなくなってしまう

コーヒーに含まれるカフェインに覚醒作用があることは周知の事実だと思います。そのため眠気覚ましにコーヒーを飲む人が多くなります。モーニングコーヒーはまさにそのタイミングではベストのように感じます。しかし、アメリカの脳神経科学博士課程スティーブン・ミラー氏から、朝のコーヒーは覚醒作用に対する耐性ができてしまうという研究発表がありました。

どういうことなのか?詳しくみてみましょう。人間は朝起きると、コルチゾールというホルモンを分泌させます。

コルチゾールとは(出典:コトバンク

副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの一つ。糖・脂質・たんぱく質の代謝や血圧の調節に関与する。ストレスを受けると分泌量が増え、心拍数の増加や体温・血圧・血糖値の上昇を促し、生体防御機構を活性化させる。

別名ストレスホルモンとも呼ばれていて、ストレスを測定するときの指標になっています。このコルチゾールが起床後60分の間に大量に分泌されます。これから来るストレスに対して身体に準備をさせるためです。

このコルチゾールが分泌されている時にコーヒーを飲むと、覚醒作用への耐性ができてしまうというのがスティーブン・ミラー氏の見解です。もし、それが事実だとしたら、朝コーヒーを飲めば飲むほど耐性がついて、眠気覚ましの効果が効かなくなるということになります。

 

飲むベストタイミングとは

以上の2つの注意することを考慮すると、ベストなモーニングコーヒーを飲むタイミングはいつ頃でしょうか?

たとえば朝7時に起床するとします。コルチゾールが大量に分泌されるのが朝8時までとなると8時以降に飲めばいいのでしょうか?それはまだ注意が必要です。コルチゾールは1時間後にピタッと分泌がなくなるわけではなく、徐々に減少していきます。つまり、1時間後も分泌はされているということになります。

そう考えると起床後2時間は余裕を持った方が良さそうですね。すると「朝食後、出社して、仕事が始まる9時以降がベストタイミング」になります。

飲むタイミング

朝起きたらまずは朝食をとる。朝食抜きの場合はコーヒーを飲むと胃が荒れる危険があることを覚えておきましょう。その後出社をして、仕事開始の9時頃に自分のデスクでコーヒーを淹れて飲む。コルチゾールの分泌が減少した頃に飲むことで、覚醒作用への耐性が付かないようにしましょう。

覚醒作用に耐性ができてしまうと、コーヒーをビジネスツールとして活用する上でも、大きなマイナスになります。朝起きてすぐのモーニングコーヒーは控えたほうが良さそうです。

モーニングコーヒーは飲んではいけないのではなく、飲み方と飲むタイミングが大切だということですね。

それでは、9時以降のモーニングコーヒーで一日頑張りましょう!