コーヒーと偏頭痛(片頭痛)

頭痛とコーヒー コーヒーの効果作用

 

コーヒーを飲むと頭痛が治るという話を聞いたことはありませんか?実際にそういう体験をした人もいると思います。しかし、逆にコーヒーを飲むと頭痛が悪化するという話も聞いたことがありませんか?

真逆の効果で、どちらを信じれば良いのか分からない。という方のために、コーヒーと頭痛について今回は考えてみましょう。

仕事中に頭痛に悩まされることは多いと思います。頭痛が解消されれば良いですが、悪化してしまったらせっかくのコーヒーも役に立ちません。むしろ悪影響を及ぼすことになってしまいます。

 

偏頭痛と緊張型頭痛とは

まず、頭痛と言っても2つの種類があることをを覚えておいてください。

  1. 偏頭痛
  2. 緊張型頭痛(緊張性頭痛)

コーヒーと頭痛の関係性を知る上で、この2つの頭痛を理解しておくことが重要です。

偏頭痛とは(wikipediaより
片頭痛とは、頭痛の一種。頭の片側のみに発作的に発生し、脈打つような痛みや嘔吐などの症状を伴うのが特徴である。軽度から激しい頭痛、体の知覚の変化、吐き気といった症状によって特徴付けられる神経学的症候群である。生理学的には、片頭痛は男性よりも低血圧の女性に多い神経学的疾患である。

特徴としては、頭の片側が発作的に痛くなり、脈打つような痛みが生じる。男性よりも女性に多いということですね。偏頭痛が起こる仕組みとしては、頭の血管が拡張する(太くなる)ことで、引き起こされます。痛みとしてはズキンズキンとした痛みになります。

 

緊張型頭痛とは(wikipediaより
緊張型頭痛(緊張性頭痛)は、頭痛の最も一般的なタイプである。痛みは首・後頭部・眼・体のその他の筋肉に広がっている。頭痛のタイプの約90%を占めている。

頭痛の約90%を占めているということは、ほとんどの頭痛はこちらが原因である可能性が高いですね。痛みとしては、ヘルメットを被ったような締め付けられるような痛みになります。緊張型頭痛は、首や肩、頭の筋肉が緊張することで血流が悪くなり引き起こされます。デスクワークをしていて、ずっと同じ姿勢でいる人、肩こりを感じる人は要注意ですね。

またストレスも原因になることから、デスクワークをしている人はそのリスクがさらに増すと言えます。

偏頭痛と緊張型頭痛の違い

偏頭痛 緊張型頭痛
痛み ズキンズキンと感じる痛み 締め付けられるような痛み
仕組み 頭の血管の拡張 首・肩・頭の筋肉の緊張
原因 明確な原因は明らかになっていない。ストレス、睡眠、疲労、気候など様々な原因があると考えられている。 コリやストレス
対処法 患部を冷やす。市販の薬。 首周りのストレッチ、軽い運動、適度な休憩

頭痛になったときのことを冷静に思い出してみると、どちらの頭痛かは判断できそうです。脈打つように頭のこめかみ辺りがズキンズキンとしたら偏頭痛。首周りにコリを感じ、頭全体が締め付けられるような痛みであれば緊張型頭痛。症状が違うので、冷静に判断してみましょう。

 

コーヒーを飲むと頭痛(偏頭痛・緊張型頭痛)は治るのか?

いよいよ、コーヒーの登場です。コーヒーで頭痛は治るのか?ここをシッカリと理解することで、間違った飲み方をしないで済みます。

偏頭痛の場合

コーヒーを飲むと頭痛が緩和されます。

コーヒーに含まれるカフェインの作用で、血管が収縮されることによって、頭痛が和らぐと考えられています。偏頭痛の原因である、血管の拡張がカフェインによって収縮されることで、改善するということですね。

よって、コーヒーを飲んだら頭痛が治ったという人は、偏頭痛であった可能性が高いといえます。

緊張型頭痛の場合

コーヒーを飲むと頭痛が悪化します。

これは注意が必要です!筋肉が緊張して血流が悪くなっているところに、コーヒーを飲むことでカフェインの作用により血管が収縮されます。それによって、頭痛が悪化してしまいます。

特にデスクワークをしている人にとって、頭が痛くなる原因は、緊張型頭痛の可能性が高くなります。その時にコーヒーブレイクをしてしまうと、より頭痛を悪化させてしまい、仕事に悪影響を与えることになります。それではせっかくのコーヒーと休憩が台無しですね。

頭痛時にコーヒーを飲む際の注意点

仕事中にコーヒー

偏頭痛の際は、コーヒーを飲むことで頭痛を和らげることができます。

しかし、緊張型頭痛の際は、逆に悪化させてしまうことになります。

よって、今自分が感じている痛みはどちらの頭痛なのかをシッカリと見極めることが大切だということですね。そして、どちらかよく分からない場合はコーヒーを控えたほうが良いでしょう。明確に「これは偏頭痛だ!」と分かるとき以外は飲まないほうが賢明です。

コーヒーが仕事に悪影響を及ぼすリスクをゼロにしたい場合は「頭痛時にはコーヒーを飲まない!」という選択もありだと思います。

そして、コーヒーを仕事に効果的に活用するためには、頭痛を引き起こす原因を理解して、そうならないために予防をすることが大切だと言えます。とくにコーヒーが悪影響を及ぼしてしまう緊張型頭痛の場合は、原因がコリやストレスです。

凝りをほぐすためにストレッチやマッサージ、運動などを適度に行う。ストレスを和らげるために、シッカリと休憩をとる。ということが重要です。そもそも頭痛が起きなければ、仕事はスムーズに進みますし、コーヒーも頭痛を気にすることなく飲めることができますからね。

それでは、頭痛を予防して、よいコーヒーブレイクを!