コーヒー豆生産地・栽培地域別の標高
コーヒーが栽培される生産地や地域によって、標高が異なります。
標高が違うと、コーヒー豆の味も変わってきます。
いくつかのコーヒーの標高を比較してみましょう。
※栽培地域、農園によって標高が異なるので、おおよその目安としてご覧ください。
コロンビアコーヒーの標高
コロンビアコーヒーは生産地域を大きく3つに分けることができます。
それぞれの地域で標高が異なります。
- 北部 標高900〜1300m
- 中部 標高1300〜1700m
- 南部 標高1800〜2300m
ブラジルコーヒーの標高
標高1000m~1300mが多い
グアテマラコーヒーの標高
生産地域によって異なりますが、標高600m~2000m
グアテマラコーヒーのグレードは標高で決められています。
グレードには7段階あり標高600m未満が最も下の階級、最高級グレードの豆は標高1350m以上と決められています。
エチオピアコーヒーの標高
生産地域によって異なりますが、標高1000m~2400m
エチオピアコーヒーとして有名な「イルガチェフェ」では、標高1800m~2400mの高地で栽培されています。
ケニアコーヒーの標高
標高1400m~2000m
このように、コーヒーの生産地域によって標高が異なります。1000m付近で栽培されているコーヒーもあれば、2000mを超える高地で栽培されているコーヒーもあります。
そして、その標高の違いでコーヒーの味も違ってくるのです。
標高によるコーヒーの味の違い
標高が高いエリアで栽培されたコーヒー豆は、高品質に育ちやすい傾向があります。
その理由は、気候にあります。コーヒーベルトと呼ばれるコーヒーの産地エリアは、赤道付近にあります。赤道というと暑い地域をイメージすると思いますが、標高が高ければ温度も下がります。
高い標高では平均気温が20度前後となり、コーヒーの栽培に適した温度になります。
また高地では昼夜の寒暖差が大きくなります。富士山に登ったことがある人なら分かると思いますが、日中晴れていると、温かく感じますが、夜は急激に寒くなりますよね。
このように、昼は暑く夜は寒いという寒暖差があることで、生豆が硬く引き締まります。するとコーヒーの味もその中に凝縮されるから、美味しいコーヒーになりやすいと言われています。
標高と酸味
一般的にコーヒー豆は、栽培された標高が高くなるほど、酸味も強く表れやすくなります。
標高が高いエチオピアのコーヒーを飲んだことがある方はお分かりかと思いますが、エチオピアのコーヒーは酸味が強い豆が多いですよね。
逆に標高が低いと酸味よりも苦味が強調された豆が多くなると言えます。
このように、コーヒーが栽培された地域の標高でも、大まかな豆の品質や味の特徴が分かるようになります。
これでコーヒー選びの基準となるバリエーションが増えましたね。