冷めたコーヒーは不味いのか?
仕事をしながらコーヒーを飲む。職場でよく見かける光景ですよね。
しかし、仕事をしながら飲むコーヒーは飲み終わるまで時間がかかります。下手したら30分かかることもあります。そんなコーヒーは果たして美味しいのでしょうか?
味の変化
コーヒーを淹れてから時間が経つほど、珈琲の温度は低下していきます。低下すると味に変化は生じます。
冷めたコーヒーを飲んだことがある人なら分かると思いますが「まずい!」と感じたことはありませんか?思わず眉間にシワが寄りながら、飲んだことはありませんか?
実は人間の味覚は、温度によって変わります。熱いコーヒーは苦味を感じやすく、冷めたコーヒーは酸味を感じやすくなります。だから、冷めたコーヒーを飲んだときに酸っぱさを感じたことはありませんか?あれが、冷めたコーヒーがまずいと思う理由です。
また、コーヒーは生鮮食品と言われるように、焙煎してから劣化が始まっています。それは、コーヒーを淹れてからも続いていて、冷めてくるとどんどん劣化しています。それにより芳醇な香りも、風味も味わいも消えていき「まずいコーヒー」が出来上がります。
温め直せばいいの?
冷めたコーヒーは、レンジでチンすれば元通り。には残念ながらなりません。まずいコーヒーはまずいまま温かくなります(笑)。
よって、冷めないうちに飲むのが良いでしょう。と、ここまでは多くの場合、缶コーヒーやインスタントコーヒーなどで感じるコーヒーの味の変化です。
冷めても美味しいコーヒーはある
実は、冷めても美味しいコーヒーがあります。
最適に焙煎された、鮮度の良い高品質のコーヒーです。高級なコーヒーですね。これは、冷めても美味しさが続きます。
ポイントは冷めてからの酸味です。
質が良くない豆で淹れたコーヒーは冷めると酸っぱくなります。この酸っぱさは嫌な酸っぱさです。食べ物が古くなったような酸味です。
質が良い豆で淹れたコーヒーも冷めると酸味が際立ちます。しかし、その酸味が美味しいと感じます。フルーティーな酸味です。その中に甘みすら感じることもあります。味わいもまろやかになります。
これは飲み比べをしてみると分かる一目瞭然です。酸味の違いはハッキリと分かると思います。
仕事しながらコーヒーはありか?
飲むコーヒー豆の品質次第だと言えます。
品質が悪いコーヒーだと本当に冷めると不味くなります。頑張って仕事をし、疲れてもいるのに、なんで不味いコーヒーを飲まないといけいないのでしょうか?水を飲んだ方がよっぽど健康的だと思います。
しかし、高品質のコーヒー豆であれば、冷めても美味しさを保つことができます。また、熱い時からの味の変化も楽しめます。この場合であれば、仕事しながらコーヒーもありでしょう。ただ、冷まし過ぎは禁物です。なぜならば、美味しいコーヒーでも劣化は進んでいるからです。仕事に集中し過ぎて「1時間も飲むの忘れてた!」時のコーヒーはさすがに味が落ちているでしょう。
よって、仕事しながらコーヒーは、高品質のコーヒー豆で淹れて、ゆっくり飲みつつも、冷たくなる前に飲み終えるのがオススメです。
缶コーヒーや品質があまり良くないコーヒーを飲む場合は、温かいうちに飲んだ方が良いです…が、どうせ飲むなら品質が高い美味しいコーヒー豆を飲みたいものです!
それでは、今日も仕事しながらコーヒーを楽しみましょう!