コーヒーの等級(格付け)に影響するスクリーンサイズ
コーヒー豆には等級あります。コーヒー豆の品質を決めるグレードですね。等級を決める基準の1つとしてスクリーンサイズと呼ばれるものがあります。スクリーンサイズとはなにか?簡単に言うと…
スクリーンサイズ=豆の大きさ
正確にはスクリーンとは「ふるい」のことで、豆をふるいにかけて網目の大きさでサイズを測るというものです。一般的にスクリーンサイズが大きい豆ほど等級が高くなります。
国によって基準が異なる
スクリーンサイズによって等級が変わりますが、その格付けを行う基準は生産国によって異なります。スクリーンサイズを格付けに取り入れている国ごとの等級を確認してみましょう。
ブラジル
スクリーン20 | 8mm |
19 | 7.5mm |
18 | 7mm |
17 | 6.75mm |
16 | 6.5mm |
15 | 6mm |
14 | 5.5mm |
13 | 5mm |
ブラジルはスクリーンサイズ以外にも、欠点豆や味でも格付けがされます。等級はNo.2~No.8の7段階になっており、No.2が最も高い等級となります。「No.1がないのはなぜ?」と思われるかもしれませんね。その理由は、コーヒー豆は農作物なので、完璧なものは存在しないということでNo.1をあえて付けないとブラジルでは決めているそうです。
コロンビア
スプレモ(Supremo) | スクリーン17以上 |
エキソルソ(Excelso) | スクリーン14~16 |
輸出不可 | スクリーン13以下 |
コロンビアの等級は2種類のみで分かりやすいですね。輸出されない豆はコロンビア国内で飲まれています。
ケニア
AA | スクリーン17~18以上(7.2mm~) |
AB | スクリーン15~16(6.8mm~) |
C | スクリーン15以下 (6.8mm未満) |
E | 非常に大きい豆 |
この他に、生豆、焙煎豆、抽出時の品質によって、1~10段階に格付けされます。1が最高ランクとなり、10が最低ランクとなります。
パプアニューギニア
AA | 6.95mm~ |
A | 6.75mm~6.94mm |
B | 6.55mm~6.74mm |
AB | AとBが混合(Aの割合が過半数以上) |
C | 5.95mm~ |
欠点豆も格付けに影響します。AA、A、B、ABは欠点豆がなく、Cは欠点豆が少量含まれていることがあります。
ベトナム
G1 | スクリーンサイズ14(5.6mm未満)~16(6.95mm以上) |
G2 | スクリーンサイズ12(4.8mm未満)~14(5.6mm) |
G3 | スクリーンサイズ10(4.0mm未満)~12(4.8mm) |
さらに欠点豆の割合も格付けに影響します。G1では欠点豆の割合が5%以下、G2では10%以下、G3では20以下となります。
タンザニア
AA | 6.75mm以上 |
A | 6.25mm~6.74mm |
B | 6.15mm~6.24mm |
C | 5.9mm~6.14mm |
さらに、豆の品質でも9段階に分けて格付けされます。
等級を理解するメリット
コーヒー豆には等級が存在していることを理解することで、どんなメリットがあるでしょうか?
「コーヒー豆を購入する時にいい豆選びができる」ということが最大のメリットです。
ブラジル サントスNo.2、ベトナムG1というコーヒー豆であれば、最もグレードが高い豆だと理解できます。
コーヒー豆を選ぶときに、銘柄の後ろに付いている等級の表記を確認すると、より良い豆選びができると思います。
それでは、よいコーヒー豆選びを!