焙煎による香りの変化

焙煎による香りの変化 コーヒーの焙煎

コーヒーの香りはいつから

純喫茶と呼ばれるようなコーヒーを専門にした喫茶店に入ると、コーヒーのいい香りがしますよね。コーヒーの香りは癒し効果抜群です。では、その香りはコーヒーを飲むまでのどの段階で発生するものなのか?調べてみましょう。

生豆の香り

コーヒーノキの果実であるコーヒーチェリーを精製することで、生豆となります。その生豆の状態で日本にコーヒー豆が輸入されます。問屋や焙煎業者、喫茶店などで焙煎されて、消費者の基に届きます。よって、生豆自体はコーヒーを飲む最終消費者はあまり知りません。

生豆は、下記のように薄い黄緑色をしています。

生豆の香り

生豆の状態での香りは、一般的なコーヒーの香りとはまったく別の香りになります。青臭さが強調され、まさに植物の種子といった感じです。コーヒーのいい香りは生豆状態では一切感じられず、焙煎によって生じることになります。豆の種類ごとによってその香りは異なりますが、大体次のような香りを感じやすくなります。

浅煎りの香り

味としては酸味が強い浅煎り。その香りは軽くて、コーヒーらしい香りを強く感じることはできません。

中煎りの香り

味としては酸味と苦みのバランスがいい中煎り。甘いカラメルのような香りを感じることができます。そのコーヒー豆が持っている香りが最もよく引き出されているような香ばしい香りです。多くの人がいい香りと感じるのではないでしょうか?

深煎りの香り

味としては酸味がなく、苦みが強い深煎り。中煎りよりさらに香ばしさが強調されます。焦げたような香りになります。

このように、焙煎によってもコーヒーの香りは変化していきます。最も好まれる香りが中煎りの香りだと思います。焙煎度を高くしていくと、カラメルのような甘い香りは感じづらくなり、穀物が焦げたような香りを感じやすくなります。

香りを楽しむには?

コーヒーの香りにはリラックス効果があります。子供の頃の、バニラの匂いが付いた、消しゴムを嗅いでいるときの気分のように感じます。「はぁ~いい匂い」と思うと同時にリラックスできます。このコーヒーの香りをコーヒーを飲むまでに3回楽しむことができます。

コーヒー通販や豆購入で香りを楽しむ3つの方法

インターネットや喫茶店などで、コーヒー豆を購入した後、コーヒーを飲むまでに3回香りを楽しむことができます。ぜひ、意識してコーヒーの香りを楽しんでください。リラックス度アップになりますよ。

1.コーヒー袋から豆を取り出す時

焙煎した後のコーヒー豆をコーヒー袋から取り出す時に第一の香りを楽しみます。袋を開いた瞬間にふわっとコーヒーの香りを感じることができます。思わず袋の中に鼻を入れたくなるくらいにいい香りです(笑)。開けた瞬間に香るコーヒーの香りをまずは堪能してください。

2.コーヒー豆を挽いた時

次はコーヒー豆をコーヒーミルで挽いた時に第二の香りを楽しみます。電動ミルなどで挽いた後は、フタをパカッと開けた時に、挽きたてのコーヒーの香りを楽しむことができます。手動ミルでは、コーヒー豆を自分で挽きながら漂ってくる香りを楽しむことができます。まさに癒しのひとときがそこにあります。

3.コーヒーを飲む時

そして、カップにコーヒーを注いで飲むときに、第三の香りを楽しむことができます。カップの中に鼻が入るので、香りを間近に感じることができます。コーヒーの香りと味を風味として一緒に味わってください。

このように、コーヒーを飲むまでに3回香りを楽しむことができます。ただし、インスタントコーヒーや焙煎後時間が経ってしまっている豆では、香りの効果も感じづらくなります。コーヒー豆は焙煎したての新鮮なものを出来るだけ手に入れましょう。

オススメはコーヒー専門の喫茶店

喫茶店

さらにコーヒーの香りを満喫したい場合は、コーヒーを専門とした喫茶店がお勧めです。様々な料理があるカフェなどはあまり適しません。例えばランチタイムなどにカレーを出しているカフェであれば、店内の香りはカレーになりますからね(苦笑)。

やはりコーヒーを専門に扱っている喫茶店で、フードメニューもトーストなどシンプルなものしかないお店は、香りを楽しむには最適です。お店に入った瞬間から、コーヒーの香りに包まれることができます。店内では新鮮な焙煎豆が多くあり、注文の度にそれを挽いています。よって店内には常にコーヒーの香りが漂っていることになります。これが喫茶店で落ち着いてリラックスできる理由ではないでしょうか。

休日は喫茶店でコーヒーの味だけではなく、香りも楽しんでみてはいかがでしょうか?

それでは、よい休日の午後をお過ごしください!コーヒーと共に。