コーヒーオイルとは

コーヒーオイルとは コーヒー基礎知識
コーヒーオイルとは
コーヒー豆に含まれる脂質。コーヒー豆の成分として約12%~20%含まれている。

コーヒーカップを覗き込むと、コーヒーの表面にうっすらテカテカした膜みたいなものが浮いているのを見たことがありませんか?それがコーヒーオイルです。コーヒーに含まれている油分が浮いている状態です。

また、深煎りのコーヒー豆の表面がテカテカしているのを見たことはありませんか?あれもコーヒーオイルになります。焙煎度が高くなるほど、表面にコーヒーオイルがにじみ出てきてテカテカして見えます。

なぜ珈琲に油があるのか?

コーヒーは植物であるコーヒーノキの果実の種子です。菜種油やごま油、オリーブオイルなどのように、植物に含まれている油が、同じ植物であるコーヒーノキの種子にも含まれているという、至って普通の理由です。

 

コーヒーオイルの味は?

コーヒーオイルはコーヒーにどんな味の影響を与えるのでしょうか?

簡単に違いを表現すると…

コーヒーオイル少ない=スッキリした味わい

コーヒーオイル多い=まろやかな味わい

油分なので舌触りが良く、まろやかに感じます。また、コーヒーオイルの方が、風味やコク、甘みを感じやすくなります。つまり、コーヒーの持っている本来の味わいを、よりダイレクトに味わうことができるのがコーヒーオイルが多いコーヒーになります。

「じゃあ、コーヒーオイルが多い方が良いんじゃないの?」

と思うかもしれませんが、スッキリした味わいのコーヒーに比べると、好き嫌いが分かれます。また、健康にも良いのか悪いのか今だによく分かっていないというのが現状です。コーヒーオイルに含まれる成分がコレステロール値を上昇させるという研究発表もあるそうです。健康面が気になる人であれば、コーヒーオイルが少ないコーヒーを飲んだ方が、安心かもしれません。

 

コーヒーオイルを多く抽出する方法

喫茶店やカフェで提供されるコーヒーでもコーヒーオイルが抽出されている場合や、抽出されていない場合があります。これは、豆ごとの種類による違いではなく、抽出方法の違いである部分が大きくなります。

ちなみに、深煎りなど焙煎度が高くなるとコーヒーオイルで表面がテカテカしていると伝えましたが、これは焙煎によってコーヒーオイルが増えたのではありません。焙煎によってコーヒーオイルの量が増えることはないので、深煎りにすればコーヒーオイルを多く抽出できるということではありません。

コーヒーオイルを抑える抽出方法

ペーパーフィルターを使ったドリップが簡単かつ抑えることができます。紙のフィルターにコーヒーオイルが吸着することにより、抽出される量を減らすことにつながるからです。実際、ペーパーフィルターを使って抽出したコーヒーの表面を見てみると、目で見ても分かるくらい、コーヒーオイルは少なくなります。

コーヒーオイルの抽出を増やす方法

フレンチプレスを使うことでコーヒーオイルを簡単に抽出できます。フレンチプレスでは、コーヒー粉をお湯にそのまま浸すので、ペーパーフィルターなどコーヒーオイルの抽出を邪魔するものは何もありません。よってダイレクトに抽出することができます。実際、フレンチプレスで抽出したコーヒーの表面を見てみると、コーヒーオイルが浮いているのが分かります。ペーパーフィルターと比べてみると、差は一目瞭然です。

このことから、コーヒーオイルを味わいたいときは、フレンチプレスで抽出するコーヒーを飲むと良いでしょう。喫茶店やカフェでもフレンチプレスを使っていることをウリにしているお店がありますので、そういうお店でコーヒーを注文すると、コーヒーオイルも楽しめます。

 

まとめ

コーヒーオイルは、どんなコーヒー豆にも含まれる油分。コーヒーオイルは抽出時に、抽出される量が増減する。コーヒーオイルを味わいたい場合はフレンチプレスでの抽出がオススメ。

まろやかで柔らかい風味を感じやすく、コーヒー豆が本来持っている味わいをダイレクトに味わうことができる。コーヒーオイルに含まれる成分により、コレステロール値を上昇させるという発表があるが、多くの場合コーヒーオイルが健康にどんな影響を与えるのか、まだ明らかになっていない。

ということなので、健康面で言うとコレステロール値が気になる人は、ペーパーフィルターを使って抽出したほうが安心かもしれませんね。特に気にしない人であれば、コーヒーオイルでコーヒー本来の味わいを楽しむという飲み方も良いですね。

ちなみに、私は自分で淹れる場合はペーパーフィルターを使ってドリップ。喫茶店やカフェで、フレンチプレスで抽出しているコーヒーが販売されていれば、コーヒーオイルを楽しむために注文しています。もちろん、毎回ではなく気分によって飲み分けています。

飲み方が固定されていないのもコーヒーの魅力です。あなたに合った飲み方でコーヒーを楽しみましょう。

それでは、よい珈琲タイムを!