アイスコーヒーとホットコーヒー作り方の違い
アイスとホットの違い
アイスコーヒーを作る前に知っておくべきことが2点あります。
1.分量の違い
ホットとアイスでは分量が違います。アイスコーヒーの量はホットの時と比べて、1.2~1.5倍が一般的です(より濃いアイスコーヒーを作る際は2倍くらいまであり)。つまりレシピとしては、ホットを飲む際にいつも10gであれば、15gに量を増やして淹れます。その理由は、アイスコーヒーは、氷が溶けるので薄まりやすいからです。分量を増やし、濃く抽出することでバランスを取ります。
2.焙煎度の違い
アイスコーヒーは基本的に深煎りになります。その理由としては、コーヒーは抽出する水の温度が低いと、酸味が抽出されやすくなるからです。よって、深煎りにすることで苦味を抽出しやすくし、バランスを取ります。
アイスコーヒーの作り方
アイスコーヒーは大きく分けて2つの作り方があります。
- 急冷式
- 水出し
急冷式とは
ドリップしたコーヒーを急速に冷却するので急冷式と呼ばれています。
作り方とポイント
作り方
コーヒーサーバーに氷をたっぷりと入れて抽出します。氷の上に抽出されたコーヒーが落ちるので、急速に冷やされます。
ポイント
「抽出する分量に気を付ける」
サーバーに氷を入れて抽出するとどんどん氷が溶けて量が増えていきます。抽出する分量に達したらすぐに抽出を止めます。のんびりしていると、どんどん味が薄くなってしまうので注意が必要です。
抽出する分量は氷があるため、1杯分を抽出する際は、2杯分のメモリに達するまで淹れるとちょうどいい分量になります。
氷があることでどうしても分量の見極めが難しい場合は、氷だけを入れた容器の中にサーバー入れて、サーバーの外側から冷やすというやり方もあります。こちらの方が、分量が分かりやすいので初心者にはオススメです。
急冷式の味
苦味とコク、香りも感じやすく、しっかりとした濃い味わいになります。
水出しとは
その名の通り「水にコーヒーを浸して抽出」する方法です。喫茶店やカフェで、水出しコーヒーというメニューをよく見かけませんか?ダッチコーヒーやコールドブリューコーヒーとも呼ばれています。
作り方とポイント
作り方
各メーカーが発売しているストレーナーと呼ばれる、水出し用のコーヒーメーカーを使うと、水出しアイスコーヒーを簡単に作ることができます。
HARIO (ハリオ) 水出し コーヒーポット 1000ml コーヒードリップ 8杯用 ブラウン MCPN-14CBR | HARIO (ハリオ) コールドブリュー コーヒージャグ 水出し CBS-10HSV | HARIO (ハリオ) フィルターイン コーヒーボトル 650ml ショコラブラウン FIC-70 CBR |
作り方は簡単で、ストレーナーにコーヒー粉を入れて、その上から水を注ぎ、5~8時間冷蔵庫に入れておくだけで作ることができます。ストレーナーによって、コーヒー豆の量と水の量が記されているので、その通りに入れるだけで作れます。
ポイント
抽出時間を過ぎたらストレーナーを外すことが重要です。長時間水に浸していると、その間もコーヒーの成分が抽出されつづけ、味に影響を与えます。その時に抽出される成分は、雑味です。つまりどんどん美味しくないコーヒーに変わってしまう可能性がありますので、ストレーナーを外すことをお忘れなく。
水出しコーヒーの味
時間をかけてゆっくりと抽出するので、丸みがあって柔らかい味になります。苦すぎずに飲みやすいコーヒーに仕上がります。しかし、香りは急冷式に比べると弱く、味の濃さも弱く感じます。
急冷式と水出しの違いまとめ
急冷式と水出し、どちらでアイスコーヒーを作ればよいのでしょうか?その判断基準をまとめました。
- 今すぐ飲みたいときは急冷式
急冷式の方が作れる時間が圧倒的に早いので、すぐにアイスコーヒーを飲むことができる - 濃いアイスコーヒーを飲みたいときは急冷式
急冷式の方が味が濃くなりやすい - 飲みやすいアイスコーヒーを飲みたい時は水出し
水出しの方がまろやかな味になりやすい - 失敗したくないときは水出し
急冷式はドリップする際に分量の見極めが難しいが、水出しはストレーナーを利用することで初心者でも簡単にアイスコーヒーが作れる - 簡単に作るなら水出し
水出しの方が手間なく簡単に作れる
美味しいアイスコーヒーを作るこだわりのポイント
より、美味しいアイスコーヒーを飲むために…
氷にこだわる
アイスコーヒーには氷を入れて飲むことが多いと思います。氷は飲んでいる間に溶けて、コーヒーと混ざり合います。つまり、氷もアイスコーヒーの味に影響を与えるということです。よって、氷にする水にこだわることで美味しいコーヒーを飲むことができます。
アイスコーヒー用の豆を選ぶ
お店でコーヒー豆を購入する際、アイスコーヒー用の豆を買うことで、より美味しく味わうことができます。大抵アイスコーヒー用と書かれていますが、もしなければ店員さんにアイスコーヒーで飲みたいと伝えると、オススメの豆を紹介してもらえるでしょう。
夏にはキンキンに冷えたアイスコーヒーをいかがですか?